さいちゃん、銀行辞めたってよ

未来を模索する経理マンの日常。元銀行員。時々音楽と転職の話。

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銀行に潜むクズは僕らの想像を越えて再び突き進む。【銀行に潜むクズ、もはや恐い】

以前、銀行に潜むクズ中のクズの話をした。もし読んでない人がいたら是非読んでほしいのだが、保身のために後輩を売る銀行史に名を刻んでもいいほどの最低のクズ野郎だった。

 

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私はこの人物の話を聞いて心から凄いと思った。こんなクズがいるんだと逆に感心したものだ。だが甘かった。私は先の出来事が彼が犯した全てだと思っていた。だが違った、違ったんだよ。まだ続きがあったんだ。

 

いやいや、ちょっと待ってくれよ。こっちは君に「ごちそうさま」したばっかりなんだ。十分すぎるクズエピソードにもうお腹いっぱいだったんだ。なんだよなんだよ。デザートまでくれるのかい??

 

4日前に友人から連絡があった。ラインで送られてきた内容はワンピースの新刊が出ているという情報のついでに、先ほどのクズの話が綴られていた。いつもどちらが先にワンピースの新刊を手に入れるかで骨肉の争いを繰り広げていた私たちだが、その日ばかりは悔しさよりも感謝の気持ちで満ち溢れた。おかげでデザートにありつけたのだ。

 

少し詳しく聞いてみると、支店に監査が入ったそうだ。そこで過去の約定書(融資などの契約書)に問題が発覚し、指摘事項に上げられた。だが不思議なことに、支店長も課長も、その約定書に印鑑を押した覚えがない。

 

そんな馬鹿なことがあるだろうか。自分で検印しときながら覚えてないと貴様たちはいったい何十年銀行員をやっているのだ。日頃事務ミスをしないようにと口をすっぱくして若手に指導するくせに、自分のこととなると「覚えていない」とシラを切る。ふざけるな。監査員たちも印鑑を押した覚えがないと言い張る支店長たちに呆れたことだろう。

 

と、普通なら思う。普通なら。だが勿論違う。なぜならそこにクズがいたからだ。クズはいつも僕らの期待を超えてくれる。拍手喝采!ここで満を持して彼の登場だ。

 

ある日の防犯カメラに彼が映っていた。彼は他にも行員がいる中、彼らの目を盗み支店長と課長が席をはずしている隙に彼らの印鑑を机から奪ったのだ。そして彼は自分が契約した曰くつきまくりの約定書に無事検印を済まし、また印鑑を元に戻したという。

 

あんびりーばぶる。まさに奇跡の所業。なぜだ、なぜなんだ。なぜ君はいつもカメラの存在を忘れるのだ。カメラの映像なんて支店の営業室にいくらでも映っているじゃないか。ATMコーナーやロビーだけでなく営業室内もいくつもカメラはついてあって、防犯上銀行員がいつでもカメラの映像が見れるようにしている。そんなことは銀行員なら誰でも知っている。

 

それなのになぜなんだ。自分のこととなると周りが見えなくなるのか。支店長や課長の印鑑を盗むなどというそんな大それたことをする度胸と行動力があるというのに、あまりに思考は短絡的じゃないか。

 

そしてさらに監査は続く。監査員は過去の約定書を調べようと行員にそれを出すよう指示をした。だが行員がいくら探しても該当の約定書が出てこない。まさか...?

 

そう、そのまさかだった。過去の問題やあまりの怪しさぶりにここでまた彼が登場する。彼の行動を辿り、彼の所持品を辿り、彼の帰路を辿り、それは見つかった。彼の家で見つかった。過去の約定書が、4つも家から出てきたらしい。

 

あんびりーばぶる。もはや恐い。言葉にならない。昔私が働いていた時にも似たような上司がいてその時もやべーわこいつと思っていたけれど、彼はそんな上司を遥かに上回る。

 

取り返しのつかないことをもみ消すために、また取り返しのつかないことをする、その連鎖を彼は自分で止めることができなかった。後輩の責任にしようとし、上司の印鑑を盗み、約定書を自宅に持ち帰り隠蔽しようとした。

 

人の目を盗んで大胆な行動に出る、その度胸と精神力があるならば正直に報告することの方が容易いのではなかろうか。銀行は確かに一つの大きな失敗で今まで積み上げた全てが崩れ去ることもある。だけどそれを隠そうとして人の道を踏み外してはいけないよ。

 

友人がくれたのは確かにデザートだったけれど、中に爆弾が入っているなんて聞いていなかった。ワンピースの玉手箱のつもりだとしたらしてやられたものだけど、もしまだ彼の話に続きがあるとしたら、恐くてこれ以上は聞けないかもしれないなぁ。

 

(fin)