さいちゃん、銀行辞めたってよ

元銀行員。転職 音楽 読書 日記 etc.

MENU

飲みに誘っておいて「お店は任せます」とか言ってくる人は宇宙人だ

f:id:negitoro1222:20180421224409j:plain

 

昨日は会社の人に飲みに誘われて行ってきた。

ただこの会社の人というのが1週間前に入ってきた中途の人だったから、急に誘われたのにはさすがに驚いた。

 

私は経理で働いていて、その人は総務に入ってきたから同じフロアで働いてはいるのだが、仕事の接点もないしそもそも1週間しか経っていないので正直「君誰やねん」状態だ。

 

しかも会社のメールを使って誘ってきたから強者だ。

「同じ中途という話を伺いまして、会社のことも色々聞きながらお話したいのですが、よければ今日飲みとかどうでしょうか」

 

入ってきて1週間しか経ってない人が会社のメールを私的に使うなんてけっこう勇気がいることなんじゃなかろうか。

なかなかのタフマン。ようし、その度胸買った、行ってやろうじゃないか。

と了解の返信をしたところまでは良かったが。

 

 

「ありがとうございます!ではお店は任せますのでよろしくお願いします

 

 

と、私の理解の範疇を超えた宇宙的メールが返ってきた。

 

以下、彼のことは宇宙人と呼ぶことにし、私が理解できなかった宇宙的事象を3つ列挙する。

 

 

 

①まず、そもそもお前は誰だ。

話した記憶といえば挨拶程度。年齢も知らない。名前も微妙に覚えていない。

リアル版「君の名は」。あぁ、宇宙人か。

 

②まったく知らない私に対してどうしていきなりメールで誘ってこれるのかが理解できない。

総務と経理で課が違うとはいえ同じフロアにいる。仕事中じゃなくても昼休みもある。いくらでも話しかけてこれる。メールで誘われて嬉しくなるのは好きな女の子だけだってこの世の摂理は決まってるんだよ知らないのか誰だお前は。あぁ、宇宙人か。

 

③誘ってきといて店をこちらに任せるという思考が理解できない。

普通誘った方が店は考えるものではなかろうか。或いは一緒に考えるのがせめての筋ではなかろうか。

全権をこちらに委ね、店選びという思考の全てを放棄するとはいったいどんな不届き者だ。あぁ、宇宙人か。

 

 

私は上記に挙げた宇宙的事象をいったん自分の中で無理やり消化した。

考えても仕方ない。それにもう行くと返信したのだ。覚悟を決めろ。

 

それに相手は宇宙人だ。断ったらどんな報復が待ち受けているかわからない。

金曜日の仕事終わりとか、たとえ二人であっても予約困難な状況であるけど許す。

店はこちらで考える。

 

だがちょっと待て。

私は宇宙人がどんなものを好んで食べるのか全く知らない。

宇宙人ふざけるな。

どこの出身だ。地元ではないようなことを言っていたような気もする。

 

地元ではないのならここ福岡の美味しい店に連れて行ってあげるのが優しさというものだ。仮に相手が宇宙人であっても優しさは忘れてはならない。人類みな兄弟。宇宙人が人類であるかどうかはとりあえず置いといて。

 

とにかく予約するなら早くしなければならない。私もそこまで美味しい店を知っているわけではない。思い当たる店に早く予約の電話をするのだ。

 

仕事を途中抜け出して3件ほど電話した。

が、「あいにく今日はいっぱいで」とお決まりの断り文句ばかり。

 

終わった。私のレパートリーは3件で終了を告げた。もう知らん。

「福岡のこの店が旨いんですよ、きっと宇宙人にも喜んでもらえるんじゃないかと思いまして」とかっこよく決めたかったが、もう知らん。

 

かくなる上は最終手段に出るしかない。

美味しい店を知ってるふりして適当に空いてる所に入るしかない。

 

「店は任せます」

確かに宇宙人はそう言った。

了解。任された。よし適当に入ろう。

 

 

かくして私と宇宙人は仕事終わりに駅の改札で待ち合わせて合流した。

なんかちょっと気になってたモツ鍋の店に行ってみたが駄目だったのでもうどこでもいいやと思って適当に居酒屋に入った。

 

 

そして結論を申し上げると

宇宙人とのサシ飲みは思いのほか楽しかった。

 

そこで得た宇宙人の情報をここに記したい。

 

・宇宙人は北海道の人間だった。

・宇宙人の年齢は30歳だった(私より歳上)。

・宇宙人は既婚者で10ヶ月の男の子がいる。

・宇宙人は北海道で働いていたが、学生の頃の友人に会いに一度福岡に遊びにきたことがある。その時、たまたま友人が企画していた合コンに参加することによって今の奥さんと出会い、宇宙的な奇跡で付き合うに至った

・北海道と福岡というアホな遠距離だったがなぜか結婚に至った。

・だが奥さんは雪国の生活が合わなくて福岡で働いて欲しいと言い出したため、福岡で総務系の職を募集している会社を探して転職活動を始めた。

・福岡の土地勘はまったくなかった。店も知らない。店を任せて申し訳なかったと詫びてきた。

 

まとめとして、

宇宙人は宇宙人ではなかった。奥さん思いの良い奴だった。

 

だがある意味では上記に挙げた情報を含め私の理解の範疇を超えている。

宇宙人ではないにしろ、同じ同期として彼の探索活動を続けていくことにする。

 

現場からの報告は以上だ。

 

(fin)