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「いちご100%」という漫画は後世に語り継がれるべき不朽の名作だと思うので本気でレビューする

『いちご100%』という漫画をご存知だろうか。

美少女のいちご模様のパンツを巡る、ちょっとエッチなラブコメ漫画だ。2002年から2005年の間、週間少年ジャンプで連載された。当時ジャンプではそういうエロいシーンが見られる漫画は少なく(少なくとも僕の観測範囲ではなかった)、性というものに多感な中学生~高校生の男子たちに衝撃を与えた漫画、それが『いちご100%』である。

 

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いちご100%

 

昔この漫画を読んでいた人は、思い出してほしい。ページをめくる度に、スカートがめくれないかを期待して一喜一憂していたあの日々を。そして読んでいない人のためにも、僕はこの漫画の話を書きたいのだ。

 

まさに僕は、中学生~高校生という多感な時期にこの漫画に出会った。そしてこの漫画を読んでいる当時の男子たちは、「読んでいることを素直に公言できる」タイプと、「読んでいないと公言しつつ実はこっそり読んでいる」タイプに二極化された。

この年頃の男子というのは「性」というものに敏感で本当は何よりも興味があって、知りたくてしょうがないものなのに、人に聞くのは恥ずかしい繊細な気持ちとの狭間で揺れる臆病な生き物だったのだ。

 

『いちご100%』はジャンプに連載されるくらいだから性なるものを教示してくれるバイブルでは勿論ない。だが当時の僕たちには、時折見られるエロいシーンだけで十分だった。パッとしない平凡な主人公が、いちごパンツの美少女と出会い、恋をし、その先に発展する様子が見られるだけで、僕たちには十分だった。

 

その主人公は、第一話から学校一の美少女に告白し、奇跡的にOKをもらうという所業を成し遂げた。だから僕たちは夢を見たのだ。僕たちも、美少女と付き合える未来があるのではないかと。いちごパンツであろうがなかろうが、理想とする美女と付き合い、ちょめちょめする未来が待ち受けているのではないかと。

 

無論、僕は『いちご100%』を読んでいた。そして僕は、「読んでいることを素直に公言できる」イケイケな奴らに憧れを抱きつつ、「読んでいないと公言しつつ実はこっそり読んでいる」イタイケな少年だった。くれぐれも「むっつり」などという言葉で揶揄するのはやめてほしい。言ってしまえば確かに僕は、泣く子も黙る「むっつりスケベ」であり、全国むっつり選手権なんてものがあれば楽に優勝できるほどの実力は持ち合わせていたけれど。でも本当は違うのだ。純情であり、ピュアであり、いたいけな心を持つことを、俗世間ではむっつりと表現しているだけの話だ。

 

この漫画は先ほど挙げた「美少女のいちごパンツが見られる」というのが最大の特徴ではあるが、次の特徴として、「出てくる美少女がスタイル抜群でかわいすぎる」ということが挙げられる。そして出てくる美少女は一人ではない。簡単に登場人物を紹介しよう。

 

登場人物

 

真中 淳平(まなか じゅんぺい) 

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パッとしないごく平凡な少年で、テストはいつも赤点レベルの劣等生。元サッカー部員だが、運動神経もいまひとつな主人公、真中淳平。この画像からもわかるように変態的一面も激しく持ち合わせているのだが、夢に向かって一直線に突き進む情熱的な性格からか美少女たちにモテまくる。

 

真中に自分を重ね合わせて読んでいた読者は、あまりにも美女からモテているのでだんだんムカついてくる羽目になる。

 

東城 綾(とうじょう あや)

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身長159センチメートル、A型、1月14日生まれ、Eカップ(高校時)。クレープが好き。メインヒロインであり、第一話で登場したいちごパンツの美少女まさにその人。夢を追いかける清純な女の子であり、成績優秀、スタイル抜群、さらに自分のかわいさに気づいていない純情な女の子であり、おしとやかで恥ずかしがりやでとてもかわいい。 それが東城綾だ。

 

中学時代は眼鏡に三つ編みと地味な見た目をしていたため、実は美女だということが気づかれておらず、真中もいちごパンツの女の子だと気づくまでかなりの時間を要した。

 

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東城 奇跡のシーン

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真中の本気の妄想

何というか、無垢そのものが東城だ。 通常、かわいい子という人種は自分の可愛さに気づいている。自分では謙遜する人も、やはりどこかで自覚しているものだ。だけど東城にはそれがない。無垢だ。純粋の権化なのだ。だからこの、愛しさと切なさと心強さが人気の大きな要因となっていることは間違いない。

 

 西野 つかさ(にしの つかさ)

 

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身長158センチメートル、B型、9月16日生まれ、Bカップ(高校時)。チェリーパイが好き。メインヒロインの一人であり、中高を通してアイドル的存在。ショートカットヘア。東城と同じく、誰もが振り返るような美少女。何度男から告白されても常に断ってきたが、中3の冬に懸垂しつつ告白する真中に惹かれ付き合うという奇跡の謎をもたらした西野つかさ。

 

みんなのアイドル西野つかさちゃん。男勝りなシーンで登場するが、回を重ねるごとに純粋さと女の子らしさが増していき読者をメロメロにしてきた。

 

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西野 奇跡のシーン

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このシーンで、ジャンプの覚悟を垣間見た

 

こんなシーンが、かつてのジャンプで見られただろうか。 「これからもっとすごいこと」とは一体なんなのだろうか。僕には想像もできないが。

 

北大路 さつき(きたおおじ さつき)

 

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身長162センチメートル、血液型O型、5月3日生まれ、Gカップ(高校時)。
腰まである長いポニーテールがトレードマークであり、読者を悩殺してきたヒロインの一人、北大路さつき。当初は真中と敵対していたが、しだいに惹かれていくというあるあるな設定を見事に見せてくれる彼女。積極的で大胆なアプローチが過激すぎて週間少年ジャンプの領域を完全に越えている節がある。

 

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ありがとうございます

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ありがとうございます

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心からありがとうございます

男であれば一度でいいので遭遇してみたいシーンの羅列に、感極まって赤い液体を鼻から流した読者も多かったことだろう。

 

しかし、これだけの猛烈なアプローチを受けて、理性を保ち続けることのできる男はこの世にどれだけいるのだろうか。100人、いや、1000人に一人くらいの割合ではないか。たとえば、石原さとみや綾瀬はるかや長澤まさみにこのようにアプローチされたらあなたはどうなりますか。耐えられますか。理性なんてものは秒で崩壊し、欲望の海に沈んでいくのではないですか。

このような状況を幾度と耐えてきた主人公真中には賞賛の拍手を送りたい。あなたは凄い。ムカついてごめん。ちなみにかくいう僕も、1000人に一人の理性を保てる男なのであしからず。

 

基本的には東城綾と西野つかさの二大美女に、北大路さつきが加わって真中の恋がどのようになるかが描かれていくのだが、準ヒロインとして何人かの美女も登場する。

 

南戸 唯(みなみと ゆい)

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身長150センチメートル、血液型O型、3月31日生まれ。

真中の幼馴染、南戸唯。 肩につかない長さのボブカットをした、小学生と勘違いされるほどの童顔で、「待ってました!」と歓喜の咆哮をあげたロリ好き読者も数多いと聞く。

 

向井 こずえ(むかい こずえ)

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身長156センチメートル、血液型AB型、7月6日生まれ。Dカップ。向井こずえ。

漫画とはいえ、このような妄想が許されていいのか。真中、お前、それでいいのか。栄えある週間少年ジャンプの主人公だからな、少しは自覚持てよ?だがありがとう。

 

 

美少女は他にもいるのだが、この子達が真中の恋愛対象として描かれることはなかった。だが敬意を表し、ここに紹介させて頂いた次第だ。

 

物語の主軸はあくまで、東城か、西野か、はたまた北大路か、真中がいったい誰を選ぶのか、だ。元祖いちごパンツの美少女であり夢を追いかける東城か、学校で一番のアイドルの西野か、爆乳で自分に対して好意を全力で示してくれる北大路か。

 

実は僕は、この漫画を最後まで読んでいない(こんだけ語って読んでないんかーい)。

この漫画が連載されていた当時、なぜかはあまり覚えていないのだが、途中で見るのをやめてしまったのだ。パッとしないのに美女にモテまくる主人公にムカついたからなのか、勉強や部活が忙しくなったからなのか理由は定かではないのだけど、とにかく結末を知らないままだった。

 

僕はこの結末が今になって非常に気になった。なぜこの漫画を思い出したのかもわからない。だけど一度気になったら調べてみたくなり、この記事を書くことにした。そして記事を書く過程で、物語を調べているうちに僕は結末を知ってしまった。真中が最後に誰を選んだのかを。

 

だけど僕はそれでもこの目で確かめなければならない。ここまできた以上、結末をこの目で見届けなくては、そう思った。だから向かったのだ。レンタルコミック屋に。最寄のレンタルショップに行った僕は、そこで衝撃を受けた。

 

『いちご100%』が、なかったのだ。それなりに大きな店舗で、品揃えも悪くない店舗だったのにも関わらず。近くのもう一つの店にも行ってみた。だが、そこにも『いちご100%』はなかった。

 

...嘘だろう?あの名作がないなんて。

ジャンプはこれまで数々の名作を世に生み出してきた。ドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書、るろうに剣心、ダイの大冒険、キャプテン翼、ワンピース、ハンターハンター、ナルト...etc

 

例を挙げたらキリが無い。だが、その数ある不朽の名作の中に、『いちご100%』も混ざっているはずだ。2002年から2005年の間、僕らを震撼させ、夢と希望とエロスを与えてくれた『いちご100%』。それが入っていないとおかしい。レンタル屋に並んでいないなんて、信じられない。 もっとちゃんと大きな店舗に行けばあるのだろうが、そんなことではいけない。どんな小さな店舗にでも置いておかねばならない名作なのだから。

 

いちご100% 全19巻 完結コミックセット(ジャンプ・コミックス)

いちご100% 全19巻 完結コミックセット(ジャンプ・コミックス)

 

 

 

だが店に文句を言っても仕方ない。かくなる上は、潔く買うだけだ。それがこの記事を書いた僕の、使命と言うものだろう。

突然本棚に全巻揃った『いちご100%』を見て、妻は僕に何を言うだろうか。漫画に疎い妻は「ねぇ、これ、なに?ふざけてんの?」なんて言ってくるだろうか。言われてもおかしくない。しかし言われたとしても、僕はこう答える。

 

「これは後世に語り継ぐべき不朽の名作なんだ。そしてこれは僕の魂なのだ」と。

その後僕がいない間にブックオフに全巻売りに行く妻の未来が予想できたとしても、僕は堂々とこう答えよう。 

 

(fin)