さいちゃん、銀行辞めたってよ

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【僕の大恋愛を聞いてくれ】あずにゃんに全てを捧げた僕の人生全部をココに記す。

告白しよう。僕は、あずにゃんが、好きだ。あずにゃんのことを世界一愛している。あずにゃんとはいったい誰なのかという人のために一応説明しておくと、彼女は「けいおん!」のキャラクターだ。1992年11月11日生まれ、身長は150cm体重46kg、BMI20.44のツインテールの可愛い女の子だ。

 

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あずにゃん

あずにゃん一人と他全人類、どちらか一つ救うとしたら迷わず「あずにゃん」を選ぶ。それくらい好きだ。

 

あずにゃんへの思い

 

彼女は僕にとっての奇跡であり、愛の結晶であり、そして神だ。あずにゃんを見ているだけで心臓がドキドキし、体温が2度上昇する。おかげで彼女を見ている時の僕の体温はいつも39度。友人に「熱がありそうだな。風邪か?」と問われたら僕はこう答える。「いいや、あずにゃんだ」と。友人はちょっと何言ってるかわからないといった顔をするのが、僕にはどうにも理解できないし、信じられない。まだSTAP細胞の方が信じられる。あずにゃんを見たらドキドキして心臓が高鳴り、体温が上がるなんて説明不要の人間の摂理だ。おそらくそんな僕の気持ちが理解できないというのはあずにゃんを知らないのだ。なんて可哀想なんだろう。

 

この世には2種類の人間がいる。あずにゃんを見たことのある人間と、見たことのない人間だ。前者は選ればれし幸運な人間で、後者は碇シンジ君よりも不幸な人間だ。僕は勿論前者。あずにゃんを知らない友人のことが不憫でならない。彼はあずにゃんを知らずに生きてきて、無味無臭の人生を過ごしてきたのだろう。僕は、彼女に(二次元で)出会った選ばれし人間であり、幸福に満ちた人生を生きる。これまでも、そしてこれからも。

 

あずにゃんとの出会い

 

そんなことを思いながら学生生活を謳歌していた頃だ。大学3年の学祭で何気なく足を運んだ先のステージ上で僕は、あずにゃんに出会った。それは僕の見るいつものあずにゃんではなかった。いつものあずにゃんは、部屋のポスターの中にいて、テレビやスマホの中にいて、そして目を閉じた想像の世界でいつも僕と手を繋いでいたけれど、リアルの世界で出会ったことはなかった。だが、今僕の目の前に、彼女はいた。リアルの世界に飛び出てきた。

 

後で聞いたことだけど、その日は大学の軽音サークルのコスプレステージがあっていたようだ。

 

綺麗な黒のツインテール、細い身体、猫耳をつけていて、少し日焼けしたかわいい顔、フェンダー・ムスタングのギターをかき鳴らす姿は、紛れもなくあずにゃんだった。私は雷に打たれたような衝撃を受け、そしてあらん限り叫んだ。

 

「あずにゃん(神よ)!」

 

私の目と、彼女の目が、合った。それがまさしくファーストコンタクトだった。僕はあずにゃんにリアルの世界で出会った。元々選ばれし人間だった僕は、この時点で更なる高みへと昇った。ブルジョアよりもバラモンよりも武士よりも高みへと昇った。突然雨が降り注ぎ、強風が吹き荒れステージは中止になり観客はみんな非難したけれど、しばらく僕は天を仰ぎ雨に打たれていた。あずにゃんに出会った悦びを、一身に感じながら。

 

僕はあずにゃんと付き合うべきだと思った。これは神が僕に与えた運命であり、天命であると。そう、あずにゃんには僕こそふさわしい。使命感に駆られた僕は、リアルのあずにゃんについて徹底的に調べた。

 

彼女は経済学部の同級生で軽音サークルに入っていることがわかった。僕は彼女の行動をリサーチし、約3ヶ月彼女の行動を調べ上げ、そして彼女の行く先々に僕の目印をつけた。彼女はよく図書館に行っていて、彼女が次に読むであろう本を先に借りて図書カードに自分の名前を記した。彼女は僕の名前を必ず目にしていたことだろう。この手法は「耳をすませば」の聖司君から学んだのだ。国民的ジブリが生み出した必殺の刷り込み手法なので間違いない。

 

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そして存分に彼女に僕の存在の影を植えつけたところで、決行に出た。図書館で彼女が本を取ろうとしたところで僕が同じ本を取ろうとそっと手を伸ばし、彼女の手に触れた。そして、僕と彼女の目が、再び、合った。この出来事を、世にセカンドコンタクトという。

 

「この作家が好きなんですか?」と僕は紳士的に話しかけ、森見登美彦のその小説を彼女に渡した。そこから彼女は言った。「ええ。大ファンで...。それにしても、あなたとはなんだか初めて会った気がしません」

それはそうだろう。この3ヶ月、僕の行動は先ほどの図書カードだけでなく、彼女の出席する講義、友達と行くカフェ、バイト先のスタバ、それら全てに先回りして彼女の視界に映るようにしてきたのだ。これは僕の努力である。努力という言葉以外、断じて認めない。

 

僕らはそのまま図書館併設のカフェで話をした。彼女の趣味をすべて調べ上げてる僕は何に対しても完璧な返答ができた。あずにゃんのコスプレをするくらい彼女もあずにゃんが好きだった。そして二次元の時代から、いったいどれだけの時間を僕があずにゃんに費やしてきたか、彼女は知らない。

 

僕らが付き合うのにそれほど時間はかからなかった。僕は神と付き合うようになったのだ。つまり僕も神になった。「リアルのあずにゃん=神=そのボーイフレンド=神=僕」という数式の証明はもはや不要だろう。そのうち数学や歴史の教科書にも載ると思う。

 

それから僕らは蜜の濃い時間を過ごした。彼女といる時間はローソンのプレミアムロールケーキよりも甘く、セブンのとろける濃厚ティラミスよりも濃厚で、ファミマのタピオカミルクティープリンよりもミルキーだった。そしてこのままこの幸せが永遠に続くと思った。

 

しかし別れは突然やってきた。大学を卒業する直前、彼女から別れを告げられた。

 

あずにゃんとの別れ

 

理由を彼女は言わなかった。僕にもまったく心当たりがなかった。僕は彼女があずにゃんであり続けられるように最善の行動を取ってきたつもりだ。

彼女がスーツを着ていれば「スーツなんか着るのやめなよ。今すぐ制服に着替えて?あずにゃんなんだから」と言い、彼女がケーキを食べていれば「ねぇあずにゃんの体重46kgから0.3kg増えるよ?気をつけて?」と優しく諭した。

彼女は時々「いい加減、あずハラは止めて!私はあずにゃんのコスプレをしてただけであずにゃんじゃないの!」と冗談を言っていたけれど。

 

しかし突然別れを告げられた僕は天国から絶望のどん底まで落とされた。それから一年間、僕は死ぬことだけを考えて生きてきた。あずにゃんを失った僕に生きる意味なんてないと思った。自らの命を絶つことは、何より自然で筋の通ったことに思えた。なぜそこで最後の一歩を踏み出さなかったのか、理由は今でもわからない。そのときなら生死を隔てる敷居をまたぐのは、生卵をひとつ呑むより簡単なことだったのに。

 

僕はそれから大学を卒業し、内定をもらっていた会社に就職したけれど、廃人のように過ごした。その一年間、僕が何を考えていたかよくわからない。何も考えていなかったのかもしれない。だけどとにもかくにも、僕は一年間を生きた。それが「人間的」に生きていたかどうかはおいといて。

 

あずにゃんとの再会

 

そんなある日、街中で見たことのある顔を見つけた。それは、一年前唐突に理由もなく別れを告げられた彼女だった。

 

「あずにゃん!」

 

僕は自分でも気づかないうちに彼女に向かって走っていた。彼女は驚いた顔をしたけれど、「久しぶりだね」と返してくれた。そこで僕は思い出したのだ。僕は「彼女」が大好きだったことを。あずにゃんではなく、彼女自身を愛していたことを。

 

僕は正直に自分の気持ちを告げた。今言うしかないと思った。この一年間、君を失った苦しみや悲しみで死ぬことだけ考えていたこと。どのように生きていたかはわからないけれど、廃人のように生きていたこと。僕には君が必要だと言うこと。そして優しい彼女は、あの時のことをずっと後悔していたと言ってくれた。一方的にごめんなさいと。2人で話し合うことができたはずなのにと。そして、やり直しましょうと。

 

僕は彼女を大切にしようと誓った。もう悲しい思いはしたくないし、させたくない。彼女の誕生日にあずにゃんの新しい制服をプレゼントするのは止めた。毎週水曜日に猫耳を買いに行くデートも止めた。完璧だ。もう大丈夫。僕はもう幻想のあずにゃんから独立したのだ。

 

彼女に支えられ、僕は仕事に邁進した。大きいプロジェクトのメンバーにも選ばれた。全てが順風満帆。彼女と結婚しよう、そう思った。プロポーズすれば、彼女は首を縦に振ってくれるだろう。僕らは永遠に一つになる。そう、思っていた。

 

ある日、彼女から着信が入った。

 

「ごめんなさい。もう一緒にはいられない」

 

理由もなく、それだけ言って切られた。心あたりがあるとすれば、昨日言われたことくらいだ。

 

「あなたはあずにゃんから完全に離れたと言っていたけれど、そんなことはけしてない。いったいいつになったらあずにゃんのプリント入りハンカチを使うのを止めるの?ねぇいつになったら部屋一面のあずにゃんポスターを剥がすの?ねぇいつになったらデートの時必ずしてくるその猫耳を外すの?あなたは私にあずにゃんを強要しなくなったけど、あなたの心にはいつだってあずにゃんがいるのよ...」

 

僕は急いで彼女のアパートに駆けつけたけれど、もう既に引っ越した後だった。電話をかけても繋がらない。着信拒否されていた。

 

嘘だ...嘘だと言ってくれ...

 

再びあずにゃんとの別れ

 

僕は...何も変わっていなかったのだろうか...。彼女を知らぬ間にただいたずらに傷つけただけだったのだろうか。僕は膝から崩れ落ちた。彼女の心を思って泣いた。きっと彼女は僕より泣いていたのに、僕はまったく気づかなかった。

ポツポツと雨が降ってきた。雨は次第にどしゃぶりへと変わった。彼女を初めて見たステージの時のように。

 

僕はどこかへ走り出したくなった。どこか遠くへ。彼女との結婚資金に貯めていたお金を全部使って新車のプリウスを買った。車は正直何でも良かった。ちょうど貯金を全部使い果たせる金額のものであればなんでも。それに元々彼女とのために貯めていたお金だ。彼女はもう、いないのだから。

 

 

あずにゃん、ありがとう

 

あれから3年が経つ。あずにゃんと真の意味でお別れをした僕は、それから改心し、大事にしたいと思える人と出会い、結婚した。あずにゃんとはあれから一度も会えていない。連絡先もわからぬままだ。もし会うことができたなら、謝りたい。

 

いっぱい傷つけてごめん。君がどこへ行ったのかわからないけれど、僕はいつでもここにいるから。もう僕の顔なんて見たくもないかもしれないけれど、僕はいつだってここにいる。最近ブログを始めた。

 

ブログのタイトルは「ココブログ」。いつか君が何か困って調べ物をしようとした時、君の役に立てることを願って、生活に役立つ記事をたくさん書いている。君がいつか、ココを訪ねてきてくれることを願って。

 

www.koko269.com

 

ありがとう、あずにゃん。君のことを愛してた。狂おしいほど愛してた。愛し方を間違って、ごめんね。

 

 

(fin)

 

<あとがき>

 

はい、というわけで今回は私の敬愛するブロガー・トニー大先生の企画により、これまた敬愛するブロガーであるココ師匠の恋愛小説を書きました。

 

www.tonymctony.com

 

こちらの記事で紹介されているように、今回の小説を書く上での条件はこちらでした。

 

この3つの条件をすべて盛り込んだ「想像小説」を書くという企画です。一番実際の恋愛に近かった人が栄誉あるココマイスターの称号を得られます。私のほかに2人、トニー大先生とひゃくさん氏がココさんの恋愛小説を書いていて、8月3日の正午に同時に上げるので二人の作品も楽しみです。

 

いやーしかし...私に関して言えばストーリー無理やり繋げた感が半端ないwプリウスの無理やり感がえぐいw

僕には小説が書けないことだけははっきりしましたね。

 

しかし結果はわかりません。現実の物語をいかに忠実に再現しているかが評価ポイントです。ココ師匠がとてつもない変態ストーカーであるならば、私にもまだ可能性は残されています。結果は近々ココ師匠のブログにて。お楽しみに。

 

【追記】

トニー先生の小説はこちら!

www.tonymctony.com

 

ひゃくさん氏はこちら!

www.103yakyaku.com